【エグゼクティブ採用:U I Jターン制度利用】ICT戦略室室長 岡本 徹

ICT戦略室 室長

岡本 徹

1967年 広島市生まれ。筑波大学理工学研究科修士卒。
1991年㈱富士通研究所に入社、光センサー材料量産化技術の開発に従事。2000年富士通㈱に転社、公共市場におけるシステム関連ビジネスの販売支援業務に従事。2014年ビジネスイノベーション統括部長として、新規ビジネスの企画推進業務に従事した後、2016年IoTソリューションビジネス推進統括部長に就任。2017年4月向島ドック㈱に転職、現在に至る。

向島ドックを選んだ理由は?

もともと両親が高齢であることもあり、地元に戻りたかったことが大きな理由です。加えて、前職の富士通では、情報通信機器を販売する業務に従事しておりましたが、転職先は製造業にしたいと考えていたところ、ハイクラス求人の転職サイトで向島ドックを知り、興味を持ちました。当社の「社長と一緒にビジョンを考えられる人材」の募集に惹かれたのです。ビジョンの形成から思考することは、既存の延長線上でない、新たなビジネスを生み出す契機になると思うので、大変魅力的でした。

尾道の住み心地はいかがですか?

尾道水道を毎日間近に眺めながら、徒歩で通勤しています。通勤については、東京では考えられないほど楽になりましたし、人ごみに入ることもないのでストレスもありません。近海でとれる魚が美味しいので、魚を食べる機会も増えました。東京のように、欲しいものが何でも手近にある訳ではありませんが、不自由さはありませんし、むしろ毎日海を見ながらの生活はゆったりしており、満足感は大きいです。趣味の自転車で、瀬戸内海の島々を眺めながらのサイクリングは最高です。

向島ドックでの仕事について教えてください

新たにICT戦略室を立ち上げ、今まで不十分だった工場内におけるICTの戦略的な活用を推進するプロジェクトを進めています。当社では、多種多様な分野の人たちと繋がることができるため、新たな発想でアイデアを生み出せる環境にあると感じています。これまで培ってきた知見や人脈を活用し、新たな関係を構築することで新しいことにチャレンジし、最終的には作業の効率化/標準化に繋げていきたいと考えています。まずは、現場の動線や作業工数をICTで見える化して、改善のベースとなる情報を抽出することに取り組んでいます。

会社のビジョンとこれからICT戦略室が目指すものは?

現在当社は、「ドック to ドック ひいてはライフサイクル(建造から海外売船またはスクラップまでの船の一生)でマネジメントを行ない、ノントラブルをミニマムなコストで提供する『安定航行供給業』の実現」を目指しています。例えば、航行中の船にセンサーをつけて、陸上から必要な情報を取得することができるようになれば、予防保全ができます。さらに、入渠前からメンテナンスに必要な資材と工数を把握できるので、効率的な修繕が可能になります。その上で、携帯電話やスマートフォンが利用した対価としてお金を得ているように、船舶修繕の対価としてお金をもらうのではなく、船舶が支障なく航行した距離、あるいは時間の対価としてお金をもらえるような仕組みも、ICTで実現したいと考えています。

転職を考えている方へのメッセージ

やるのか、やらないのか迷っている方は、やらずに後悔するよりは、やった方が良いかと思います。尾道に来てからは東京に住んでいた時と違って、生活のパターンがガラリと変わりました。時間の使い方も変わりますので、いい刺激になっています。これからは、少子高齢化で就労年齢が上がり、働く期間が長くなりますので、地方で新たな仕事に取り組むことは、環境を変える意味でも面白いと思います。

技術グループ 技監 森 宏和

仕事内容を教えてください。

私の仕事は、担当技師と現場スタッフのまとめ役です。一緒に働く人が全員、同じベクトルに向かうようリーダーシップをとることだと思っています。

向島ドックってどんな会社ですか?

人間みたいに成長し続けている会社ではないでしょうか。15年前に私が入社した時とは、人材、設備、お客様、環境全てが変化しています。人材で言えば、当社もベテランと言われる層が少なくなり若くてエネルギッシュな社員が中心です。設備でいうと仕上工場や配管工場が整備され、さらに浮ドックが大きくなり、それまで受入れできなかった1万トンを超えるクラスの船舶も受注できるようになりました。

会社生活で一番印象に残ったエピソードは?

担当技師の時に受け持った主機換装の改造工事です。連日残業が続き、工期の終盤に近づいた時は、現場スタッフと船の乗組員の方々と一緒となって機関室中段の踊り場を位置換えしたり、ピースの跡をグラインダー掛けをやったのが忘れられません。最後は皆ふらふらの放心状態で顔は無表情。仕事をやり終えて無事に出港した時は、本当にうれしかった。その時の鉄工のリーダーは既に定年を迎えられてますが、OBとしてたまに応援に来てもらったときに、「あの船はしんどかったなあ」と、今でもお互い笑いながら思い出話をすることがあります。

学生の皆さんへメッセージ

学生時代に船の勉強はしていましたが、入社して実際に船を担当すると、勉強したことを仕事で使うのは、ほんの一握り。船の名称やその役割、工程も先輩や上司から教わりながら学びました。仕事は、本当にやる気と責任感があればできる。そんな実感を得てみたいと思いませんか?

現業グループ 仕上チームサブリーダー 砂田 真史

仕事内容を教えてください。

船にも車の車検と同じように、定期的に検査があります。車ではしないけれど、船ではエンジンを分解して細部まで悪いところがないか調べます。私の仕事は、エンジンの分解、清掃、チェックや計測をして悪ければ部品の取替えなどの修理をしたのち検査を受けて組立て・試運転をすることです。

向島ドックってどんな会社ですか?

若い人が多くて、活気のある会社です。サークル活動もさかんで、私はソフトボール部に所属しています。ONもOFFも楽しめる会社です。

会社生活で一番印象に残ったエピソード

当社の電気推進船「はいぱーえこ」の海上試運転立会いのため中国の青島造船所へ行きました。海外に行くことも初めてでしたが、海外で仕事ができてとても刺激を受けました。そういった機会を与えてもらったことが嬉しかったです。

学生の皆さんへメッセージ

上にも横にも言いたいことを言えるし、仕事がすごくやりやすい会社だと思います。私たちと一緒にがんばりましょう。

現業グループ トランスチーム 山川 英樹

仕事内容を教えてください。

トランスチームは、船の移動・運搬・足場を担当する部署です。私は、主に入出渠・離接岸作業(船をドックに入れたり、桟橋に接岸したりする作業)において、タグボートの操船をしています。大きな船がドックに来たときは、自力で動かさず、このタグボートで押したり引いたりするんですよ。

向島ドックってどんな会社ですか?

若い人が多くて明るい職場です。雰囲気が非常に良いですよ。

仕事のやりがい

船の入出渠は一番色んな人に見られている作業だと思うので、タグボートの操船には、誇りをもっています。また、入出渠作業は、特にチームワークが重要なのですが、チームのみんなと一つとなって大きな船を動かすのは、とてもやりがいを感じます。

学生の皆さんへメッセージ

6級海技士(航海)の免許を取得するには、2年以上の乗船履歴が必要です。向島ドックでは、この部署に配属となり、約3年間仕事に従事すると、この免許を受験させてもらえます。タグボートの操船はかっこいい仕事だと思うので、ぜひチャレンジしてみてください!

技術グループ 船体チーム担当技師 岡田 真明

仕事内容と、入社後から半年間の様子を教えてください。

船の外板の塗装、鉄板やパイプの取替などを現場で指示をしています。入社後は研修などを受け、その後先輩の担当技師について勉強しました。もっと「先輩の背中を見て盗め」的な感じかと思っていましたが、ひとつひとつ丁寧に教えてもらっています。入社して半年で、船を担当させてもらいました。監督さんや乗組員のみなさんと打合せや工程管理を行い、落成書作成まで一人でしました。

職場の雰囲気は?

入社前は、現場はずっとピリピリして仕事をしていると思っていましたが、笑顔で楽しく仕事をしているのは意外でした。年上の方にも言いたいことが言える環境ですし、現場の人たちと、あ~でもない、こ~でもないと言いながら一緒に考えるのは楽しいです。

入社後、成長したなと思うことは何ですか?

一つのことに対して、色々な方向から見られるようになりました。最悪の状況も想定して物事を考えられる様になったと思います。

学生の皆さんへメッセージ

この仕事は若いうちから大きい仕事を任されるので精神的に強くなれるし、会社には色々な人がいるので、コミュニケーション能力が上がります。担当している船が出港したら、ホッとして自分にご褒美をあげたくなるぐらいの達成感がありますよ。

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